「私、雪兎を殺したくない…」

「大丈夫。僕は死なないよ?」

え?私が血を吸っても死なない?


「僕は…僕の身体は朽ちたとしても、君の血となり身体を駆け巡って君と共にいる。ずっと僕達は一緒だ。」


私達は、ずっと一緒――――――


私はこの時、やっと雪兎の真意を知った。

最初から雪兎はそう考えてたんだ。

自分が死ぬ事を前提に、考えていた。


「雪兎の、ばかぁ」


「はは…また、優月にバカって言われちゃったね。」