手首から滴り落ちる血が、床に血溜りを作っている。

その血に武器である大鎌の先を浸すと、血はたちまち

大鎌に吸われ、命を与えられたかのように、うごめき形を変える。

「な、なんだ。ソレは…」

フフフ……冷たい微笑を浮かべる。

「あなたを抹殺する武器、よ。」

形を整えた、その姿は――――――十字架の形をした、槍。


しかも、剣先と柄の長さを含めると身体の倍はある。

「闇に返れ。堕落者、ディジェネレート達よ!」


躊躇なく、槍を一振りする。

その威力はすさまじく、一振りで

黒尽くめの男たちを一掃してしまった。

そのかわり、傷口から大量の血が溢れだす。


くっ……目が霞む…流石に血を流し過ぎた……