いろんな話をしていると、気づけば朝の6時になっていた。


「朝なってしまいましたね。帰ろうかな?もぅおかん起きてると思いますから。」

萌が諒君に言う。

「いやや。まだ一緒におりたい。」


「何歳ですか?子供みたいですよ?」

笑いながら諒君に言う。


「俺はいやな事は、いやってゆうの。わがままとか自己中って言わんからな。ただ素直なだけやねんからな。」


めっちゃ必死やん。

かわいい。
諒君の必死でかわいさに負けた。

「わかりました。ならまだいます。」


「寝よか?」


「寝るなら帰った方がよくないです?」

「今から寝たら8時間くらい寝るやん?起きてたらいつ帰る言われるかわからんし。寝てもうたら長い時間一緒におれるやろ?」

「帰らへんから大丈夫ですよ。」


「本間の本間の本間?」

諒君は、満面の笑みを浮かべた。

「本間です。」


キャラが違う。なんかクールなイメージが強かった。

昨日のカラオケ店での諒君、友達といる諒君とは、全く違う。

そんな諒君に萌は、引かれていった。