頭を洗っている時……

「タオルおいてるからなぁ…」

「う、うん。ありがとう」

萌なに動揺してるんや?


自分の心に突っ込んだ。


風呂から上がり諒君が持ってきたタオルで頭と体を乾かし服を着て諒君がいる部屋にタオルで顔を覆い被せ戻った。

「なんでタオルで顔隠すん?素っぴんか?いやなん?俺は素っぴんには、うるさいで。萌化粧濃いからな。変わるんやん?見せて?」


「いや、、、」

「んなら濡れたタオルずっと顔に巻いててふやけて、梅干しみたいに顔シワシワなってもしらんで?」

諒君は、笑いながら言う。

「タオル洗濯したいんすけど?」

萌は、無言でタオルを諒君に投げた。


………もぅいいや。


……笑ってる?

……そんな笑わんでも。


「タオル返そうかか?」


……ん?

…そんなキツい?

……タオル返そうかって。。


「怒った?嘘やで。でもやっぱ化粧落としたらおぼこくなるな。変じゃないけど、鍵と一緒に眉毛も落としたんちゃう?」


……ひどい。

…眉毛は、ないけど素っぴん見せてあそこまでけなされるって…


「無視すんなって。萌化粧せん方がいいんちゃう?」

萌は、口がゆるんだ。

「なに喜んでんねん?単純な奴…」


「単純やと思う。」

まだにやけて、ゆるんだ口が治らない。

治そうと思えば思うほど口がゆるむ。