「なにしてんねん?」


顔をあげると、そこには諒君が息を切らせてたっていた。


「鍵どっかに落としたかも…。」


「どんくさいのぅ。」


「諒君は、なんで戻ってきたん?」


「聞くの忘れてたから。」

っと携帯のストラップを指にひっかけ携帯をブラブラ。

「っあ!番号ですか?」


「まだ間に合うかなぁ思ってユウチかましてきた。んなら誰かさん家追い出された子みたいにうずくまってるから…さっき食うたラーメンがあたったんか思ったわ。」


そして番号とメアドを交換した。

「萌どないすんねん?入られへんかったらこんな所ずっとおったら危ないで。危ないの前に風邪ひくで?」

「うーん。大丈夫。なんとかなるよ。」


萌は、笑顔で答えた。


「俺んちくるか?」

「っえ?」


「なんもせぇへんから。」


「大丈夫ですって。実家にこんな夜中に家の人に申し訳ないです。」


男の人のなんもせぇへんは、なんもせぇへんと思う。もしくは、なんかするで。って事ってみのるが言ってた。

やし諒君は、顔いいしヤリチンとも噂で聞いていた。


「なんもせぇへんからまぢで。俺一人暮らしやし、こんな所で鍵開くの待って俺最後の目撃者やのに、次の日ニュースで報道されたりしたらどないすんねん?俺があの時連れて帰ってたら…って思うやん。俺はそれを一生背負って生きていかなあかんやん。」


「げさすぎますよ。」

「げさかもやけど、それくらい今の世の中怖いんやで。」


諒君の押しに負け諒君の住むマンションへ向かった。