「送ってくれてありがとうございます。」


「いいよ。風呂入ってもぅ寝なさいよ。」

諒君は、笑顔で手を振り帰っていった。


萌は、鞄の中から家の鍵を探す。

……ない。

………ない。

…………ない。


鍵がない。

おかんに電話してみたが、寝てるみたいで出ない。


兄貴に電話…

彼女の所…


最終手段や。

弟にかけた…


「お掛けになった電話は、お客様のご都合により通話ができなくなっております。」

………金払えよ。


家の前へしゃがみこみ下をみて中に入る作戦をねっていると…