萌も酔っているせいか、足下がふらつく。

隣のへやには、みかが他中のなおきと楽しく話していた。

「萌ー」

みかが、萌の姿に気付き手招きをし萌を隣に座らせた。

「萌たんどこおたぁん?」


「酔ってるん???」


ろれつが回ってないみかに萌が言う。


「う〜んわからぁん。」

あかん酔っとるわ。


「みか結構飲んでるで」

っと萌に話しかけてきたのは地元は、一緒やけど中学が違う所卒業した18歳の諒だった。

萌の3つ上の先輩。

諒君は、地元でも男前で優しくてしかも強いと有名で知らない人は、いないほど…男にも女にも好かれていた。

萌もその中の一人だった。

まさか諒君と話せるなんて……。


「あぁそぅなんですかぁ。」
萌が緊張しながら言う。

「なんでそんなガッチガチやねん。」

返事を返そうとしたら。

「はい!!俺俺っ」

諒君の入れた曲が流れ始め話は中断……

くそぉ……

諒君が歌ったのは、"SOPHIAのひまわり"

―プリーズバックトゥーミーアゲイン笑顔を見せて君の大好きだったひまわりのように―


ざわざわしていた回りも諒君の歌のうまさに聞き入ってる。


確かにうまい。

顔いい、性格いい、歌うまいってまた良いとこ三昧やなぁ…。


「目ハートなってるで…」

耳元でみかが言う。

歌っている諒君の横顔を無意識に見ていた…
「うるさいなぁ。ちょっと見てただけやん。」


みかの耳元で答える。

「ちょっとどころじゃないで!!!穴が開くか思ったわ。飲もう。」


みかが酎ハイの入ったグラスを萌に渡した。

「ありがとう。乾杯。」


みかと乾杯をしまた飲み始めた。

「俺も入れてや。」

っと間奏中に諒君もジョッキ片手に乾杯ポーズをしていた。


みか、なおき、諒君、萌で乾杯をした。