扉が開くと目に飛び込んでくる景色。


ベットに、テーブル、テレビにクローゼット。


モノトーンの家具はお洒落なものばかり。


黒いギターとか外人のポスターとかもあって…


男物の香水のような香りが広がる部屋はすごく片付いていて。


もっとごちゃごちゃしているのを想像していたから予想外にキレイに感じられた。


けれども


「きゃああああっ!!!」


あたしは悲鳴を上げずにはいられない。


だって…


だって……


「っせえな…」


不満そうにこちらを睨みつける瀬戸君が


上半身ハダカなんだもんっ!!


「…何男の体見たくらいでびびってんの?」


隼人がニヤリと笑いながらあたしを床に下ろす。


「だって…その…っ!ダメなものはダメなの!!」


あたしは両手で顔をおおった。