だって、ここに来るお客さんのほとんどはこの4人のファンなわけで…。


そこにあたしが一人働いてるなんて居づらいに決まってる!!


美月、あたしもう無理だよっ!!


ソファーの背もたれに顔を埋めた。


すると


「っきゃ!!」

隼人に脇を抱えられて体が宙に浮く。


「おい、さっさと部屋行くぞ」


「へ、部屋!?」


声が裏返ってしまう。


覚悟はしなくちゃならないことだけど…


男の子の部屋だもんっ!!


隼人が階段を上がっていくと同時に


心臓はドクンドクンと壊れそうなほどに音を立てた。



ガチャン!!!