"莉子は…さ"


"ずっと俺の隣にいてくれるの?"


いるよ、絶対に。


約束したじゃん。


それなのに


"俺は……世界で1番……幸せだ"


もう会えないなんて…


あの笑顔が見れなくなるなんて…


そんなの……。


ユキの言葉が、存在が、私の涙を止めることを許してくれない。


もう開かない瞼に、幻想の赤い瞳を映した。


ユキ………


もう一度、触れようと手を伸ばした時…


「莉子ちゃん‼」


バタンッ‼


藤堂くんが駆け込んできた。