どうすればいいのかなんて、そんなこと。
誰にもわかるはずがない。
でも一つだけ言える…。
隼人がこうなったのは、あたしのせいなんだ。
ユキだけじゃない、
隼人だって苦しんでいたことにあたしは気づいてあげられなかった。
ごめんなさい……
────・・・
物音一つしない、静かな部屋。
布団に入ったけど眠れるはずもなくて。
真っ暗な部屋に一人でいた。
"みんな何か抱えてる"
"黒虎"
色々なことが頭から離れない。
…隼人のことを裏切ったくせに…。
それでも……。
まくらをぎゅっと抱きしめる。
今夜は少し肌寒い。
…ーガチャン。
静かに扉が開いた。
微かな息遣いも今は聞こえる。
それはだんだん確かなものになって
「…起きてたの?」
愛しい声があたしを呼んだ。