昼は学校へ行って、カフェでバイト。


夜は店で深夜まで働く。


体力は限界だったけど、稼ぎは安定した。


そんなに世話になっているのに心を開かない俺なのに、みんなすごく優しくしてくれた。


休みの日くらいゆっくりしたいと思っていたのに


「おい、ユキっ!!ゲームしようぜっ」


「めんどくせえよ…」


「いいから早くっ!!」


そうやって無理やり入れられたような輪。


学校でも家でも一緒にいる隼人や遼、一哉とは自然と話す機会も増えた。


「ったく…」


そう言って、渋々コントローラーを握ったはずなのに…


「うわっ、ユキ!!少しは手加減しろよ」


「弱い方が悪い」


「何その得意げな顔!!むかつくーっ!」