そうして俺は公園のベンチに腰掛けた。


…っ


「…ケホッゲホ…」


気が抜けた瞬間一気に全身を襲うだるさ。


くそ…っなんなんだよ…


強気な心と現実は裏腹。


殴られた傷が痛む。過労の体は呼吸さえも遮る勢いだった。


…ものすごく具合が悪い。


咳が止まらなくて…息苦しい。


「ゲホッ…ぐはっ」


気づいたら口元を覆う手が赤く染まった。


何…これ…


血……?


「…っうあ!!!」


一瞬意識が途切れて、体がぐらりとふらつく。


倒れる……


そう思った時だった。