「ありがとうございましたっ…」


最後の客人に頭を下げる。


「ふぅ…」


今日もやっと終わったと安堵のため息をついたときだった。


「ユキヤくん…ちょっといーい?」


「え、はい?」


店の先輩に呼ばれて、俺は後をついていった。


「ちょっとここ入って」


「…」


言われるままに入ったのは、真っ暗な部屋。


明かり一つもなくて。


「先輩…これは…?…っ」


バキィーッ!!!


「…っぐ!!!!」


いきなり、強い蹴りが飛んでくる。


ガシャーンッ


体が床にたたきつけられた。


これは…一体…