隼人への気持ちも
ユキ君への気持ちも
もっと素直になれたら…
「はい、ありがとうございますっ」
「そうそう、莉子ちゃんは笑ってた方いいよ」
服部さんは優しく微笑んだ。
あ…
この言葉。
さっき隼人にも言われた。
笑ってた方がいいって。
不意に鏡に映る自分の顔を見てしまった。
あたしにできることなんてないかもしれないけど、みんなといるときはせめて悲しい顔じゃなくて笑顔でいたい。
「はい…」
「大丈夫。みんな莉子ちゃんのことが大好きだからね」
「…そんなっ///」
冗談でも大好きって言葉を簡単に言う服部さんは上級者だ。