「莉子」



あたしの名前を呼んで、そして微笑んだ。






「好きだよ」


世界が時を止めた。


魔法にかかってしまったかのように…。




ドオォオォン




そして漆黒の夜空に大きな花火が開いた。



花火の鮮やかな明かりが二人を照らす。



「…初めて会ったときから好きだった。店で会ったときから運命を感じてたんだよ」


「…そんな」


てっきり遊ばれてるんだって思ってた。


でも違う…