安心したような顔。


それを見た隼人もユキ君も服部さんも微笑んでいた。


仲間に裏切られて大切なものを失った過去。


でも今は…。


藤堂君を思ってくれる仲間がちゃんといる。


それが何より嬉しくて。


よかったね…


あたしは寝ている藤堂君の左手を両手で包み込むように握った。


その手に零れたあたしの涙が太陽の光に反射してプリズムのように輝いていた。



────・・・


「ほんとに!?」


午後3時のカフェにあたしの声が鳴り響く。


「うん」


「ほんとにほんとにほんとにほんとにっ?」


あたしの問いかけに藤堂君は何度もうなずいてくれた。