振り下ろされる脚に咄嗟に飛びついた。


守って見せるよ


何があっても…


盾になった体に凄い勢いで棒が振り下ろされる。


あたしはギュッと目を閉じた。






バキイイイッ


大きな大きな音がした。


覚悟したはずの強い痛み。


恐怖に飲み込まれていく…




けれども


「大丈夫かっ?」


「間一髪だなっ!!」


体に痛みは感じなくて。


目を開けるとそこには


「隼人…ユキ君っ!!服部さんも…」


みんな…


あたしと藤堂君を背に囲む三人の姿があった。