「…っ!!」
利き足の右足にもの凄い痛みを感じる。
動かすことさえできない。
途切れ途切れになる景色。
もうだめだ…
あきらめかけたその時。
「何してるんだ!!」
飛び込んできたのはさっき玄関で別れた仲間達。
「遅いと思って来てみたら…」
信じられないといった表情を浮かべている。
そして足元でうずくまる俺を見下ろした。
「藤堂…大丈夫か?」
「…っく」
くそっ…
痛みで話すことすらできねえ。
骨が折れてるんじゃないかと思った。
「あー、これはやばいな」
俺の脚を見た仲間が呟いた。
「多分折れてるよ。何やってんだよ、お前ら」