更衣室の隅の人影に。
それは俺の中学のジャージを着た4人の男。
よく見れば同級生の控えの奴らだ。
陰でこそこそと何かしている彼らは俺には気がつかない。
「お前ら何してるんだ」
俺は何も考えずに彼らを覗きこんだ。
「え…」
その瞬間俺はそこから動けなかった。
想像を絶するような光景。
無残に破かれたユニフォームがそこにはあった。
それは俺達レギュラー陣がさっきまで試合のときに着ていたもの。
荷物は控えの選手達の担当ということで彼らに預けていたものだった。
「…なにやってんだよ…」
震える声を絞り出した時には既に遅かった。
「あーあ、見られちゃった♪」