そのことを、奈海に話した。

「やっぱり杏好きだったんだ。」

「え?」

「あたしうすうす杏が蓮のこと好きって気づいてたんだ。
 杏と何年一緒にいると思ってんのぉ?」

奈海の言葉に支えられながら家に帰った。