朝田君、それ自殺行為だからー!!



案の定、光弥は今にも視線だけで人ひと
り殺せそうな雰囲気を醸し出している。



「うるせぇな黙れ。つか、その手を離せ
よ」

「ん?嫌や。だって国立ばっか恋那独占
すんのずるいやん。俺も触りたいんやも
ん」

「テメェ……」



ニッコニコ笑顔で私を抱く朝田君。

眉をピクピクさせて、拳を握り締める光
弥。



二人は、鬼のような形相で近付いてくる
先生にも気付かない。



「ふ、二人とも……」



しかし。



「朝田ァ!国立ィ!!委員会中にいい度
胸してんなぁ!?」

「「ゲッ……」」

「二人ともこっちに来い!!」



このあと、二人がこっぴどく叱られたの
は。



言うまでもない。