そう苦笑され、恥ずかしくなった私は俯
いた。
というか、エスパーとかいって現実逃避
しちゃったけど……今、なんかすごい事
を言われた気がする。
「椎名、それでさっきの……」
「あ、もしかしてどっきり??」
「は?」
圭君の声を遮ってそう言うと、圭君の声
が、すごく低く聴こえたけど、気にしな
い。
きっと気のせいだ、うん。
「さっきね、千夏にも告白されたの、ど
っきりで。圭君も千夏の仲間だったり…
…え?」
私は途中で言葉を止めた。
何故なら、少し怒ったような圭君の顔が
、間近にあったから。
きゅ、と引き結ばれた唇。燃えるような
、瞳。
「あ、えと……」