そう思って、頷くと。
「───好き、なんだ」
静寂が包み込む夜空の下で、聞こえてき
た圭君の声。
一瞬圭君の言葉の理解が出来ずに、首を
傾げてしまう。
好き、ってあれか、友達としてってことか。
と一人納得していると
「友達としてとかじゃなくて、本気で。
女の子として、なんだけど」
わかってるよね?とでも言いたげに、そ
う念を押してきた圭君。
まるで心を読まれたかのような返答。
エスパー!?って思わずにはいられなか
った。
「エスパーなんて居るわけないでしょ」
「!!?」
「心の声、駄々漏れだから」