顔に水をかけられて。



思わず変な声が出てしまった。



千夏はそんな私を大爆笑しながら見てい
た。



……引っかけたな、コンニャロ。



「バーカ!!なーに本気にしてんの!?
超ウケる!」

「……千夏……」



ちょっと笑いすぎじゃありません?まあ
、あんな嘘に引っ掛かった私も私だけど
……。



「そんなんあるわけないじゃん。私、彼
氏居るもん」


「そうだよね、千夏には彼氏が──って
、え!?」



なんですと!?




さらっとカミングアウトされて、目を見
開く私。