「‥‥心臓、止まりかけたんだけど?」


「ごめん…、身体が勝手に動いちゃって」


腕と背中に痛みが走る。


「背中の傷、結構深かったって。あと腕も。でももう心配ないからな」


「うん。
あ、安斎さんは!?」


「……自首しに行くって。
必ず謝りにくるって言ってた」



「そうなんだ‥‥」


窓の外には、ふわふわと雪が降っていた。




「安斎が言ったこと、あれは…」
「分かってるよ。隼斗を信じてるもん。
いちいち不安になってたら、モテモテの旦那様の側にいられないよ」