気がついたのは、隼斗の腕の中だった。 「‥‥隼…斗」 「何もしゃべらなくていい。楽にしてろ」 「‥‥うん……」 あたしを抱きかかえた隼斗に安心したのか、 あたしはまた、深い眠りについた。 ‥‥‥‥‥―――――――――――― 「‥‥‥‥‥‥‥」 二回目に目が覚めたとき、真っ白い天井の部屋――病室――のベッドの上にいることが分かって。 隣には、大好きな人が座っていた。