『部長。あたし、部長が好きなんです。 あんな人が奥さんだなんて、信じられない。 あたし、納得出来なくて奥さんのこと調べました』 他の人には聞こえないような小言で、俺に耳打ちをした。 『あたし、…諦めません。 部長のためなら、犯罪にだって手を染められますよ、あたし。 考えておいてください、何もかも失うか、あたしを取るか』