「それが見つかったのは、年が明ける前。安斎はずっと会社を休んでいて、この写真の意味が分からないままだった。 …結局、今日も」 奏未を抱きしめて、 確かにここにいることを確認するように、深く唇を重ねた。 ごめん。 今日、安斎に会ったんだ。 安斎は、久しぶりに出社したんだ。 悪魔のような忠告を俺にした。 それは………言えなかった。 謝るつもりで、 必死に抱き締めた。