「うん。
おやすみなさい…」


「おやすみ」



奏未より先に、俺が眠ったかもしれない。



でも、悪い夢を見て、うなされて…、


前みたいに、
夢の中の何かから逃げるように飛び起きた。


「っ…!!はぁ…、はぁ…」



夜中の2時をまわっていた。


「隼斗…」


「…悪い…っ…、起こして…」



嫌な夢。


「何の夢?あたしに話して…。お願い、隼斗」


「何でもない…、何でもないから」