どれくらい泣いたんだろう?


先輩はあたしが落ち着いたの確認すると
そっと体を離した。

しばらくの間、沈黙が続く…



でも、先輩はまっすぐな瞳であたしを見つめていた。
あたしはそんな先輩から目をそらせなくて…

シーンとしたなかで二人で見つめ合っていた。



目をそらさないまま、先輩はあたしに近付きおでこをくっつけた。

動けば、唇が触れてしまいそうな距離。


あたしは、全く動くことができなかった。


でも、この気持ちなんなんだろう?

あたしは、入学したときから
先輩はすごく目立っていて格好いいって思って、気になっていた。


今のこの状況………
ドキドキしているけれど、とても安心している自分がいた。


あたしは、先輩の腰に手を回した。
それと同時に、先輩もあたしの首に手を回した。