中年男を追い払って、俺は女の方を見た
女は震えながらしゃがみ込んでいた。
俺は女と目線を合わすようにしゃがんだ
「…大丈夫か?」
ちょっとたつと女が顔を上げた
「あ…ありがとうございます…」
あ…コイツ…
顔上げた瞬間分かった。
この引き込まれそうな目、フワフワの髪
学校で見たちっこいのだ…
やっぱ可愛いな…
まだ震えてる…
「お前…名前なに?」
「え…?」
不思議そうな顔…ッフ
「俺、お前と同じ学校の3年の高瀬瑠唯だ」
「あ…先輩だったんですか!えと、私の名前わ小林姫瑠です」
名前を言い終えるとちっこいの…いや姫瑠は
俺に向かって笑った…
やばい…その顔…//
「姫瑠呼んでいい?」
「え?高瀬先輩?」
「いいしょ?助けたお詫びにでも」
「うぅ…いいですよ…」