「あんたは私
よりも百速い
んだよ。悔しい
けど…総体に
行きたい」

そう言った部長
の顔は今でも
忘れられない。

悲しい顔。
でもどことなく
笑顔にみえた。


部長は自分の
練習場所へ
戻って行った。



「優太ーー!!
声聞こえねーぞ!
声出せ!!」

「はいっ!!」


あいつの言った
言葉があたしの
頭の中を駆け巡
った。