「沙希?いらいらして
ると幸せ逃げるよ」

「部長!!」

後ろを振り向くと
笑いながら部長が
立っていた。

「彩は自分の種目の
とこいきな?沙希の
面倒は私が見るから」

「あっはい…」


彩は自分の種目…
砲丸投げの場所へと
戻っていった。


「部長…」


「いらいらするのは
わかるけど、まずは
自分のことだけ
考えな?」

「…はい。でも」

「でもなに?」

「…いえ。
なんでもないです」