「朝練……
したくって」

少しでも多く
練習したい。

お母さんは、
笑いながら
あたしの朝食を
作ってくれた。



御飯を食べて
お母さんと一緒
に家を出た。

まだ日が昇って
いないから辺りは
真っ暗だった。

「学校まで送って
いこうか?」

「いや、いいよ。
体力つけたいし」

「そう…。
ぢゃあ車には
気をつけてね」


お母さんはそう
言うと車の
エンジンをつけ
仕事へ向かった。