俺はすぐに病院に向かった。
病室に入ってすぐはっちゃんがすぐやってきた。
「はっちゃん、おはー」
「おう、調子はどうだ?」
「いつもどおり普通かな」
「そっか」
「でさ、はっちゃんに相談なんだけど…」
「なんだ?女か?」
「ちげぇよ。あいにく女には困ってないんで」
「あっそ。んで、どうした?」
「実はさ…明日体育祭なんだけど…俺が休んでる間に勝手に競技きまっててさ、長距離と借り物なんだよ。借り物はなんとかなるけど長距離は走るだろ?だからなんか痛み止めとかさ薬くれねぇかなって…」
「薬はあるが、変わってもらえないのか?」
「あぁ。クラス全員にきいたけどやっぱ人気ない長距離はやりたくねぇって」
「お前の体のことしってないのか?」
「あぁ。仲間と保健の先生しかいってない。発作で倒れたときに周りに人がいたらしいんだけど、貧血っていう感じになっちまったんだよ」
「医者としてはすすめたくないが、やりたいんだろ?」
「そりゃぁ…ね。最後かもしれないし」
「そっか。でもこれだけは覚えておけよ?もう前の体だと思うな。体力だって低下してるし、足が思うように動かないかもしれない。わかったか?薬はだしてやる。明日の体育祭に俺も行く」
「わかってるよ。さすがはっちゃん。ありがと」