「はい」
講堂の中に、代表の人のよく通る声が響く。
そして、ステージに上がってくる、男の人。
…そのときだった。
「「「きゃぁぁぁぁあああああ!!!!!/////」」」
「?!」
講堂中に、割れんばかりの黄色い声。
生徒の、女子のほとんどが目をハートマークにして、ステージ上の人に釘付けになっていた。
…な、なにごと…?!
慌ててステージに上がってきた男の人に目をやる。
そこには、
「わぁ… かっこいい人…」
女子の大半が騒ぐのもわかるなぁ。
口元に爽やかな笑みを浮かべた、長身のステキな人がいた。
颯爽と長い足でステージ中心まで歩いていき、その顔に似合う美声で生徒代表の挨拶を読み上げる。
その間、まわりの女の子たちはただ静かに、目をハートマークにしたままぽーっとその人の言葉に聞き入っていた。