* * * * *



そして、私は一人で廊下を歩いていた。



『じゃあね。 僕は用事があるから』



そう言って、祈璃くんはどこかへ行っちゃった。



はぁぁ…

こうして一人になると、また現実に引き戻されるってゆうか…



私、男子寮に行かなくちゃいけないんだった。




外を見ると、もう薄暗い。


寮に厳しい門限とかはないみたいだけど…



あんまり遅くなるのはだめだよね。



うん。
そろそろ行かなくちゃ。



私はついに、腹をくくった。





そして、私は寮へと足を進める。



それが私の人生を大きく変えるとも知らずに。