「ねぇ!名前なんて言うの?」

前の女の子が話かけてきた。

『藤崎紫苑だよ♪南中出身だよ♪』

「紫苑ちゃんね♪うちは阪下比呂だよ♪(さかした ひろ)北中出身だよ♪」

『よろしくね♪』

「よろしく!」

比呂ちゃんは髪が短く

ボーイッシュな感じ。

それに美人さん。

私と正反対だ。

「紫苑ちゃんはなんでこの高校を受験したの?」

『パパに勧められたって感じかなぁ♪』

そぅ。この高校は

パパの母校でもある。

この高校で初恋をしたから

私にも通ってほしかったらしぃ。

「へぇ♪」

『比呂ちゃんは?』

「王子がいるから♪」

『王子?』

「知らないの!?」

『知らない…。』

「この高校はね、代々受け継げられている、王子がいるの。王子は生徒会長なの。姫もいるんだよ。今年はまだ姫は決まってないみたぃ♪」

『そぅなんだ♪』

「姫になりたいなぁ♪姫はね、王子が決めるんだよ♪」

『そっかぁ♪姫を狙っている人は多いの?』

「多いってもんじゃなぃよー!全生徒が狙ってるんだよ?」

『そっそぅなんだ(笑)』