「おー次洸枒の番だぞー♪」

洸枒くん歌うんだぁ…

「了解ー♪」

『何歌うの⁇』

「HOWEVER だょ♪」

ドクンッ

そぅ…

蒼が一番得意な歌は

BlackのHOWEVER

洸枒くんが歌い始めた。

やっぱり…

蒼が口ずさんでいた歌と

全く同じだ…。

やばぃ…

泣きそう…

私は部屋を出た。

ガチャ

同時に隣の部屋のドアが開いた。

「『え…』」

神様は意地悪だ…

目の前には蒼がいる。

「紫苑…」

蒼の優しい声が頭に響く。

私の名前を呼ばないでょ…

「なんで泣いてんの…?」

『え…』

あ…私、洸枒くんの歌を聞いて

涙が出たんだ…。

蒼が得意な歌だから…。

思い出したくなぃのに

思い出してしまぅ…。