私と比呂ちゃんは

中庭に来た。

相変わらず中庭には

たくさんの人がいた。

私と比呂ちゃんも

噴水の前のベンチに座った。

「紫苑ちゃん…何があったの…?」

比呂ちゃんには話しておこぅかな…

『私と蒼は兄妹になるの…』

「え…?どぅ言う事…?」

『私のパパと蒼のお母さんが再婚するの…。』

「嘘…」

『二人は高校の時に付き合っていたんだって…私と蒼が付き合っているって知ったら絶対再婚はなくなるょね…パパには幸せになってほしぃから…』

「紫苑ちゃんはお人好しすぎるんだょ…」

『もぅ決めた事だから…』

「そっか…男忘れるには男だょ!今日合コンの話が来てるんだけど紫苑ちゃんも一緒に行かない⁇」

『行こうかなっ…』

「やった♪女子は私と紫苑ちゃんだけだょっ!男子も二人かな♪」

『わかった。』

前を向いてお弁当を食べていると、

「あおぃ〜♪彼女と別れたって本当ぉ⁇」

「あぁ。別れたよ」

「そっかぁ♪じゃぁ今日遊ばない⁇」

「ずるぃ〜私もあおぃと遊びたいっ!」

「私もっ!」

「みんなで遊ぼっか⁇」

私達が座っているベンチの

斜め前のベンチに

蒼と上級生と思われる

女の子がたくさんいた。

チクッ

蒼にはすぐに新しい彼女

出来るに決まっている…。

胸が苦しいょ…

「紫苑ちゃん…行こっか」

『うん…』

比呂ちゃんは

私に気を遣って

早めに教室に戻ろうと

言ってくれた…。

比呂ちゃんは優しいなぁ…