「紫苑…好きなんだよ……。」

ドア越しに蒼の声が

聞こえた。

ドアノブに手をかけた。

開けてしまったら

パパが悲しむ…。

私はそっと手をおろした。

蒼…。

ごめんね…。

大好き…。

私は自分の部屋に入った。

カーテンを少し開き

外を見た。

『………ッ‼』

家の下には

蒼がいた。

どぅして…?

涙が止めどなく溢れた。

辛いょ…。

私はベッドに潜った。

目を瞑っても頭に浮かぶのは

蒼の事ばかり…。

こんなに好きなのに…。

恋なんてしなきゃよかった…。