家の下に蒼がいた。
正直びっくりしたけど、
内心嬉しいと言う気持ちもある。
やっぱり未練たらたらだな…。
決意したはずなのに…。
「ちょっと降りてこれなぃ?」
私は迷った…。
行ったら後戻り出来ないよぅな
気がして…。
でも…
蒼に会いたい…って気持ちの方が
大きかったんだ…。
だから、私は行く事にした。
これが最後…。
これからは、身内になるんだから…。
ガチャ
玄関を開けると、目の前に
蒼がいた。
蒼を見るだけで
涙が溢れそう…。
でも、我慢しなきゃ…。
『…いきなりどうしたの…?』
「今日、ババァに聞いた…。」
ドキッ
蒼も知ったんだ…。
「紫苑がしそうな事だと思ったよ…俺の事好きじゃない。って嘘だろ?」
やめてょ…。