俺はリビングに来た。

「話ってなんだょ。」

「今度の日曜日食事するから、蒼予定入れないでね。」

「再婚相手と?」

「うん。後その娘さんもよ。」

「ふーん。わかった。」

「蒼と同じ高校なのよ?紫苑ちゃんって知ってる?」

めんどくせぇな…。


…………は?

紫苑?

「名字は?」

「え?藤崎よ?藤崎紫苑ちゃん。礼義正しくていい子ょー。それに、可愛いし。」

藤崎…。

紫苑が義理の妹になる?

「その子何か言ってた…?」

「え?蒼の事知らないって言ってたわよ?」

紫苑は知ってたんだ…。

あいつは優しいから

自分の幸せより親の幸せを選んだんだ。

紫苑らしぃな…。

「結婚すんの?」

「えぇ。妹になるんだから、紫苑ちゃん可愛がってね。」

何にも知らないくせに…。

「…何も知らねぇのに、いちいち口出しすんじゃねぇよ……。」

「え?」

ガチャ

俺は家を飛び出した。

紫苑の家まで走った。