あっ…
今日、麻理さん来るんだよね…。
私は洗面所に行って顔を洗った。
そして、目が腫れているのが
分からないよぅに
薄く化粧をした。
ピーんポーン
チャイムが鳴った。
「紫苑ー。麻理さん来たぞー。」
泣かないよぅにしなきゃ…。
『はぁい。』
私はリビングに行った。
「あっ紫苑♪こちらが麻理さんだ。」
『こんばんわ♪』
出来るだけ笑顔でいなきゃ…。
麻理さんは綺麗な人だった。
どことなく蒼に似ている。
ズキッ
胸が苦しい…。
「こんばんわ♪」
「ご飯作ったんだ♪紫苑が好きなカルボナーラだぞっ♪」
『やったぁ♪』
私とパパと麻理さんは
椅子に座った。
「私にもね高校二年生の息子がいるの♪蒼って言うんだけど紫苑ちゃん知ってる?」
ズキッ
また胸が痛んだ…。
『知りません…。今度お会いしたいです♪』
パパは私を悲しい瞳で見ていた。
気付いてたんだね…。
「そぅね♪今度四人で食事しましょ♪」
『はぃ。是非♪』
「それにしても、紫苑ちゃんは可愛いわねぇ♪礼儀正しいしねぇ♪蒼も見習ってほしぃわ…(笑)」
蒼の話しなぃでよ…。
『そんな事なぃですよ…。』
「紫苑ちゃんが娘になってくれたら嬉しいわぁ♪」
え…?
今、なんて…?
“紫苑ちゃんが娘になってくれたら嬉しいわぁ♪”
確かにこぅ言った…。
結婚するの…?
『…結婚するんですか…?』
「私はそのつもりよ♪」
ズキッ
痛い…。