そんな事を考えていると

いつの間にか

授業は終わっていて

放課後になっていた。

周りのみんなは

帰りの支度をしていた。

私も帰りの支度をしていると、

「ちょっといいかな?藤崎さん…」


いきなり同じクラスの

山洞さんに呼ばれた。

山洞さんの周りには

相川さんと小野さんもいた。

『…うん。』

私は山洞さんの後をついていった。

ついた場所は体育館裏だった。

いきなり、どぅしたのかな…?

「藤崎さん、蒼と付き合ってるの?」

ドキッ

ん?

“蒼”?

呼び捨て…?

『……ぅん。』

「山洞海風って知ってるでしょ?」

山洞海風…

蒼の元カノ…。

『うん。』

「私のお姉ちゃんなの。お姉ちゃんと蒼は誰もが羨むカップルだった。私、お姉ちゃんが蒼の事を好きになる前からずっと蒼が好きだった。今も…。少し可愛いからって調子に乗らないで!!!蒼と別れて!」

『……いやだ。』