昨日はそのまま眠っていた。
「紫苑ー。朝だぞー」
下でパパが呼んでいる。
私は制服に着替え、
髪は…
ツインテールにした。
私ってずるいのかな…。
蒼に見つけてほしぃって思ってる…。
カバンを持ち下に降りた。
「おはよぅ♪」
『おはよう…』
「またその髪型かぁ…」
『ちょっとね…』
「なんか元気なぃな?大丈夫か?」
『そぅ?全然元気だよ!あっ。昨日誰と会ってたの?』
無理やり話をそらした。
「あぁ♪前に初恋の話をしただろぅ?」
『うん』
「その初恋の人とたまたま会ってな?ずっと話してたんだ♪」
『そぅなんだ!すごいね!で、付き合うの?ニヤ』
「実はそぅなんだ…///」
『よかったじゃん!おめでとう!』
心から嬉しかった。
十年間、男手一つで私を育ててくれたパパは
ずっと、悲しそうな顔してたから。
初恋が叶って良かった…!