『バカにしないで!私はあんたみたぃな汚れた奴なんかに惚れたりしなぃ!私のファーストキス返して!!!あんたなんか大っ嫌い!グスッ』
紫苑は涙を流しながら
部屋を飛び出していった。
俺がキスして泣く女
あぃつが初めてだ…。
しかも、女にビンタとか
された事なかったし…
やっぱり紫苑は
他の女と違うのかもな…。
俺はしばらくその場から
動けなかった。
しばらくすると、
部屋のドアが開いた。
ガチャ
俺は紫苑かと思い
振り向いた。
「なぁに呆然と立ち尽くしてんだよ♪」
「チッ お前かよ…」
「シィちゃんかと思った?」
入ってきたのは慎だった。
ん?
“シィちゃん”…?
「シィちゃんって?」
「紫苑ちゃんの事だよ♪」
なんで、慎は紫苑を知ってるんだ?
しかも、シィちゃんって…
二人はどぅ言う関係なんだ…?
ズキッ
胸が痛む…。
変な感情が湧いてきた…。