「やっと笑った♪」

『えっ?』

「シィちゃん泣いてたでしよ?目、赤く充血してるよ。」

『あっ…』

慎ちゃんはなんか

落ち着くなぁ…。

「シイちゃん、姫になったんでしょ?」

『なんでそれを…』

「この学校で知らない人なんかいないってぇ♪」

『…胸が痛いんです…苦しいんです。グスッ笑顔が忘れられないの…グスッ大っ嫌いなはずなのに……。なんで…。』

私は何を話しているんだろぅ…。

会って数分の人に

こんなに心を開いていいのかな…?

「シイちゃんは…恋を、してるんだね♪」

『へ?』

恋?

私が?

蒼に?

いやいや…

大っ嫌いだもん…。

『ありえないよ…』

「その感じだと、気付いていなかったみたぃだね。シイちゃんの話聞いてると、誰だって、恋をしてる。ってわかるよ?」

私は

私は

私は、蒼が好きなの…?