その夜は、光輝君が真ん中でまたベッドで寝た。



正直道徳的によくない気がしたけど、りりと手を組んだ光輝少年は強い。




結局同じベッドで寝ることを許可してしまった。



「あ、めーちゃん、明日だけど十時に駅ね」



集合場所は本日遊びに行った都会の駅。


二度手間のように思えなくもないが、引き受けたからには仕方ない。


頷けばりりは満足そうに笑い、さっさとベッドに収まっていた。

すでに眠っていて、吃驚だ。






「めーちゃん、手をつないでもいいですか??」



電気を消そうとリモコンを操作していると、逆の手にはしっかりとりりの手をつかんだ光輝少年がそんなことを言ってきた。



昨日の様子を見て、確かに一人で寝れないのはなんとなくわかったから、仕方ないと許可した。

どうせ同じベッドで寝るのも許可しているしね。





暗い部屋の中で、二つの寝息が耳に届く中繋いだ手だけはやけにリアルに感じた。


少しだけ大きい光輝少年の手。



温度が高いな、なんて感じながら目を閉じる。